定年が見え始めた僕が、気ままに米国株を続ける理由

気ままな米国株投資でも、5年でそれなりにプラスになっている話

50代に入ってから、自分の中で「定年」というキーワードが現実味を帯びてきました。

もちろん、すぐに会社を辞めるというわけではありません。

でも、あと数年で仕事人生が一区切りするかもしれない。

そんな意識が芽生えると、自然とお金や時間の使い方にも目が向くようになるものです。

僕が米国株投資を始めたのも、そんな“ゆるやかな将来設計”の一環でした。

今回は、僕がどんなふうに投資を始め、どう運用してきたのか、そしてこれからどこへ向かおうとしているのか――気ままな個人投資家の記録を、ひとつの雑記としてまとめてみようと思います。

投資歴5年、最初の一歩は「小さく始める」から

米国株を始めたのは今から5年前、ちょうど45歳になる頃でした。

当時は今ほど投資ブームではなく、NISAやiDeCoといった制度の知識もあやふやで、周囲でもやっている人は少なかったように思います。

でも、自分が株に興味を持ったころに、少額投資でできる!スマホでお手軽にできる!米国株は1株から購入可能!という記事を見かけて、ちょっとやってみようと思ったんです。

とはいえ、最初からドンと大きな額を入れる勇気もなく――

まずは PayPay証券に20万円、そして SBI証券に100万円 を入れてスタートしました。

PayPay証券は1,000円単位で買える仕組みだったので、「お試し気分」で触れるにはちょうどよかったんです。

どちらの資金も「余剰資金」として、最悪なくなっても生活に支障はない金額でした。

ただ、僕はもともと慎重な性格なので、まずは少額からスタートしました。

PayPay証券では、アマゾンやアップルなど馴染みのある有名企業の株を、1,000円ずつ少しずつ購入し、SBI証券ではVTIなどの米国ETFを中心に、いくつかの銘柄に分散投資しました。

最初の1年は、投入した資金のうち約8割を運用に回すという、控えめなスタンスで様子を見ていたのです。

正直なところ、当初は「株のリスクってどれくらいあるのか?本当に利益がでるのか?」という疑念もありました。

でも実際に始めてみて、値動きを追い、仕組みを学んでいくうちに、「これはむしろ理にかなった資産運用だ」と実感するようになりました。

この最初の1年が、自分の中の“投資に対する先入観”を大きく変えてくれた、大事な期間だったと思います。

気ままでも、ルールは自分で決めた

僕は性格的に、あまり「他人の言うこと」を鵜呑みにするタイプではありません。

ネット記事やYouTubeで「この銘柄が伸びる」とか、「このETFが最強」なんて情報は一通り目を通しますが、結局は 自分で買ってみて、上がったり下がったりするのを肌で感じないと納得できないんです。

だから、僕の投資スタイルは「積立型」ではなく、「気になった銘柄をスポット買いして、ある程度プラスになったら売却する」という“気まま運用”になっています。

決してガチガチのトレーダーでも、長期ガチホ派でもありません。

ただ、初年度で「これは感情に流されると痛い目を見る」と実感してからは、自分なりにルールを設けています。

細かいルールはいくつかありますが、絶対マイナスにならないルール、損切しない!は守っています。

そしてナンピン買いできる現金は常時ある状態にしています。

いまの運用状況:総額950万円に成長

気がつけば、5年が経ちました。

現在の運用資金は、PayPay証券で50万円、SBI証券で550万円まで増加し、現在の総資産額は950万円ほどになっています。

といっても、これは最初からこの額を入れていたわけではありません。

少しずつ買って、増やして、また追加して…を繰り返してここまで来ました。

2023年頃からはSBI証券は、 NISA(新NISA)枠を中心に投資しています。

制度的にも税制メリットがあるのは大きいですね。

非課税で運用できるのは、50代の僕にとっても十分魅力的です。

正直、SNSでよく見る記事より増加率は全然少ないと思いますが、増えているので僕は満足しています。

60歳までに資産2000万円が目標

僕の目標は、60歳までに投資資産を2000万円にすること。

もちろん、これ一本で老後をすべてまかなうという発想ではありません。

あくまで「選択肢を広げるための資産」として、投資に取り組んでいます。

毎月の積立はしていませんが、ボーナスや余剰資金が出たときに少しずつ追加する形で、気づけばここまで来ました。

あと数年で倍にするには、ある程度のパフォーマンスと資金投入も必要ですが、焦らず、 あくまで“生活に支障をきたさない範囲”で続けていくつもりです。

投資に向いているのは「こだわりすぎない人」かもしれない

この5年間、米国株に触れて感じたのは、「投資は、柔軟でいられる人に向いている」ということです。

どんなに情報を集めても、未来のことは分かりませんし、どれだけリサーチしても、完璧なタイミングなんてものは存在しないと思っています。

だからこそ、「自分のスタイルを知って、無理のない距離感で続けること」が何より大切だと実感しています。

僕は今も「自分の経験しか信じない」という姿勢で投資していますが、その分、自分の判断には責任を持つし、失敗したときも「次に活かす」しかありません。

実はそれ、 ものづくりの現場(ハード開発)にも通じる話だったりするんです。

いつか“投資の記録”をまとめて残したい

僕はこの投資経験を、もう少し積んだら、ひとつの記事としてまとめてみたいと思っています。

具体的な銘柄の話や、うまくいったケース・うまくいかなかったケース、それから「50代が無理なく投資を続けるコツ」みたいな視点も入れてのこせればよいなと思っています。

誰かの役に立つような“体験記”が書けたら、それもまたひとつの定年後の楽しみになるかもしれないなと思っています。

おわりに:投資も人生も「ちょうどいい」が心地いい

5年前、何も知らずに始めた米国株投資は、最初は恐る恐る少額で買い始め、値動きに一喜一憂しながら学んでいきました。

でも気づけば、それなりの運用額になり、少しずつ自分なりの投資スタイルが見えてきました。

僕の場合、がっつり積み立てるわけでも、毎日株価を追いかけるわけでもありません。

気になった銘柄を買い、ある程度利益が出たら売る。

ゆるく、でもルールは持って運用する。

そんな“自分に合った距離感”が、いまは心地よく感じています。

人生も同じで、若い頃のように走り続けるのではなく、これからは「ちょうどいい」と感じられる選択を重ねていきたい。

投資も暮らしも、焦らず、無理せず、自分のペースで続けていくこと。それが、50代になった今の僕にとって、何よりの安心感なのかもしれません。

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