定年後に向けたゆるい趣味:スマホゲームがくれた“毎日の小さな楽しみ”

“気ままな楽しみ”を探し始めた50代の今

50代に入ってから、ふと「この先、どんなふうに生きていくんだろう」と考えることが増えてきました。

製品ハードの開発というエンジニアとしての仕事に長年打ち込んできましたが、それにもいつか終わりが訪れます。

定年はまだ先ですが、現実味を帯びた言葉として少しずつ心に引っかかるようになったのです。

もちろん、年金や再雇用といった“生活の備え”も大事です。

でもそれ以上に気になるのは、「毎日をどう楽しむか」ということをよく考えます。

自由な時間が増えた時、何に夢中になれるかが、きっとその後の人生の質を決めると思うのです。

そんな中で、今の僕にとってのささやかな楽しみがスマホゲームです。

通勤途中やちょっとした隙間時間に手軽に遊べて、意外と気持ちを切り替えたり、気分転換にもなっています。

今はそれが、未来に向けた“気ままな生き方”へのヒントにもなっている気がするのです。

通勤途中の、ささやかな楽しみ

気がつけば、スマホゲーム歴はもう16年近くになるでしょうか?

スマホを手にしたその日から、自然とゲームを始めていました。

もともとは据え置き機でゲームを楽しんでいたのですが、いつでもどこでもプレイできるスマホの手軽さに惹かれ、すっかり日常の一部になってしまいました。

とはいえ、今はもう“ガチ勢”になるような体力も根性もない50代なので、完全に“ゆる勢”です。

電車通勤の合間や昼休みのひとときに、気分転換としてポチポチ遊ぶくらいの距離感が、今の自分にはちょうどよく感じています。

最近のメインは『ポケモンGO』と『モンハンNow』です。

どちらも位置認識ゲームなので通勤中に電車の中でポチポチと起動させて遊んでいます。

ポケモンGOと、娘との小さなきっかけ

『ポケモンGO』は、リリース初期からプレイしていました。

当時は社会現象になっていましたよね。

会社でも話題になっていて、同僚たちと「レアポケモン捕まえた?」なんて話していたのを思い出します。

ただ、その熱も長くは続かず、2回ほどやめていた時期がありました。

「そろそろいいかな」と思ってアンインストールしていた時期もあったのです。

ところが、ある日、娘にスマホを持たせると……「お父さん、ポケGO入ってる?」と聞かれたんです。

娘はポケモンが大好きで、テレビアニメもゲームも夢中で楽しんでいます。

試しにアプリを入れてあげると、嬉しそうに歩きながらポケモンを探し始めました。

その様子を見ているうちに、「もう一度やってみようかな」と思い、僕も再インストールして、それ以来、すっかり習慣として復活してしまいました。

モンハンNowと、あの頃の記憶

『モンハンNow』を始めたのは、ごく最近のことです。

きっかけは、『モンスターハンターワイルズ』の発売ニュースでした。

PSPの『モンハン3rd』まで熱中していた僕としては、久々にあの狩猟本能がムクムクと目覚めた瞬間でした。

でも、据え置き機で本格的にやる時間も気力も今の僕にはなかなかない。

ならばスマホで手軽に…と手を出したのが『モンハンNow』です。

操作は簡略化されているものの、あの「武器選び」「回避」「コンボ」など、懐かしさがぎゅっと詰まっています。

なにより、歩いてモンスターと遭遇する感じが、ちょっとした冒険気分を味わえるのが面白いと思いました。

最近は通勤途中、ポケモンGOとモンハンNowを交互に立ち上げて遊んでいます。

妻もポケGO仲間、未来の朝散歩

実は、妻も以前は『ポケモンGO』を楽しんでいたのですが、今ではすっかりご無沙汰となっています。

アプリを起動することすらなくなってしまいました。

というのも、普段あまり外出する機会がないため、自然とやらなくなってしまったんです。

ゲームのためにわざわざ外へ…というタイプでもないので、仕方ないのかもしれません。

でも最近、ふと思うことがあります。

もしも、これからの人生の中で、夫婦そろって毎朝ポケモンGOを片手に散歩できたら――それって、案外悪くない未来かもしれないなと。

健康のためにも、歳を重ねてからの「歩く習慣」はとても大切ですし、そこにゲームが少しでも背中を押してくれるなら、それは立派な日常の楽しみ方です。

「今日はどの公園に行ってみようか」「レイドバトルやってみる?」なんて他愛もない会話を交わしながら、季節の風を感じて歩く朝なんてのも良いかなと思います。

そんな未来を想像するだけで、なんだか気持ちが穏やかになります。

スマホゲームは、定年後の良き“相棒”になるかもしれない

僕が思う“ゆるやかな定年準備”とは、肩の力を抜いて「これがあるから楽しい」と思えるものを日常に増やすこと。

スマホゲームはその一つ、誰かと競うでもなく、ただ自分のペースで続けられる“余白”のような存在です。

今の若い人たちにとっては当たり前でも、50代の僕にとっては「ゲーム=据え置き機、コントローラー」の時代が長かったので、こうして外で遊べるゲームの存在自体が新鮮なんです。

いつか定年を迎え、自由な朝がやってきたら、スマホを片手に、風の中をゆっくり歩く自分を想像してみて、それだけでも、「もう少し頑張ろうかな」と思えたりします。

おわりに

「スマホゲーム」と聞くと、なんとなく“時間つぶし”とか“若者向けの遊び”というイメージを持たれがちかもしれません。

でも、僕にとっては、日々の生活にほんの少し彩りを添えてくれる、ちょうどいい趣味のひとつです。

通勤途中のちょっとした時間、ふとした気分転換、家族とのちょっとした会話のきっかけ、そんな日常の中に自然に溶け込んでいるのがスマホゲームな気がしています。

娘とポケモンの話をしたり、妻と一緒に散歩に出たり…ほんの数分のプレイが、家族とのつながりや外に出るモチベーションになることもあります。

これからの人生、時間の使い方は自分次第。だからこそ、「何をして心を満たすか」はとても大切です。

同世代の方にこそ、こういう“ゆるい楽しみ”をぜひ見つけてほしい。スマホゲーム、意外と悪くないのではないでしょうか?

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