片手に収まる幸せを求めて ― iPhone13 miniから見つめるiPhone17シリーズ

片手に馴染む道具としてのiPhone13 mini

私がいま使っているスマートフォンはiPhone13 miniです。

発売からすでに数年経っていますが、日常生活で特に困ることはありません。

むしろ、このサイズ感があまりにも自分にフィットしているので、他の機種に乗り換える気にならないのです。

液晶サイズ5.41インチ、片手で操作できるこの小ささは、通勤電車で吊革につかまりながら片手でサッとメールを確認したり、寝転びながら片手で操作しても手首が疲れない軽さが気に入っています。

スマホに求めるのはスペック以上に「身体に馴染む道具としての感覚」だと気づかせてくれたのが、この13 miniでした。

miniシリーズ復活の望みは薄いのでしょうか?

ところが、どうやらiPhoneのラインナップにこの「miniシリーズ」が復活する気配はまったくないようです。

次のiPhone17シリーズが2025年9月19日に発売予定だというニュースを目にしましたが、サイズに関してはやはり大きめ路線のままです。

Airという薄型モデルが追加されるそうですが、薄くなったからといって必ずしも片手操作が快適になるわけではありません。

板チョコのように平たいだけのものを握る感覚になってしまえば、逆にフィット感が損なわれるかもしれません。

私にとって大事なのは「厚みよりも幅」のような気がしています。

幅が広ければ、どんなに軽くても片手では持て余してしまうのではないか?それが長年ガラケーを愛用してきた世代の感覚なのかもしれないなと思います。

なぜ買い替える気が起きないのか?

これまで何度か「そろそろ買い替えた方がいいのでは」と思う瞬間がありました。

バッテリーの減りが早くなってきたときや、新しい機能が話題になったときなどです。

しかし、13 miniはiOSの最新バージョンにも対応しており、処理速度も不満がありません。

カメラもSNSに写真を上げる程度なら十分です。

正直にいえば、いま市場に出回っているどんな最新機種よりも「自分に合っている」と感じています。

だからこそ、買い替えるモチベーションがまったく湧かないのです。

避けられない別れとその後に来るもの

ただし、いつかは必ず別れの時が来ます。

バッテリーが劣化して修理対応が終わってしまったときや、最新のiOSに対応できなくなったときなどです。

そうなったとき、果たして私はどの機種を選ぶのでしょうか?

ここ数年のAppleの方向性を見ていると、残念ながら小型モデルに再び光が当たることはなさそうな気がしています。

世の中のニーズは動画視聴やゲーム、カメラ機能の充実に向いていて、それらは大画面でこそ真価を発揮しているような気がしています。

多数派に合わせるのがビジネスの基本だとすれば、私のように「片手で操作できる小さなiPhoneが欲しい」と思う人間は、完全に少数派なのでしょう。

淡い期待を捨てきれません

それでも心のどこかで、Appleが「やっぱり小型を求める声も根強い」と判断してminiを復活させてくれるのではないかと淡い期待をしてしまいます。

Appleは時々ユーザーの声を拾い上げてくれる企業でもあります。

ヘッドホン端子の復活はないにしても、サイズのバリエーションを増やすくらいなら可能性はゼロではない……そう思いたいのです。

薄型Airに寄せるわずかな希望

今回のiPhone17シリーズで注目されているAirモデルについても、実際に手に取ってみないと分からない部分は多いです。

噂では従来よりかなり薄く仕上げられているそうです。

もし薄さによって握りやすさが改善されるのなら、もしかすると13 miniからの乗り換え先として候補に上がるかもしれないとおもったのですが、過去の経験上、店頭で触ってみると「やっぱり大きいな」と感じてしまう可能性が高いのも事実です。

それに、今の私は無理に買い替える理由がありません。

人は不思議なもので、現状で困っていないものをわざわざ変える気にはならないのです。

道具と身体感覚の関係

こうして冷静に考えてみると、iPhoneに限らず、自分にとっての「道具」とはスペックや流行以上に「身体感覚」と結びついているのだと思います。

仕事で使う工具もそうです。

ハンダごて一つでも、重さやグリップ感が手に馴染むかどうかで作業効率が全く違います。

多少性能が劣っていても、身体に馴染んだ道具は手放せません。

それと同じように、私は13 miniを「スマホ」というより「自分の手の一部」と感じているのかもしれません。

定年後も「ちょうどいい」を求めて

50代になり、定年後の生活をぼんやり考えるようになりました。

自由気ままに過ごす日々を夢見ていますが、そうなったときもやはり「自分に合う道具」を手元に置いていたいと思います。

大げさに聞こえるかもしれませんが、日々触れるものが心地よいかどうかは、その人の気分や行動を左右します。

スマホは生活のほぼすべての場面に関わるだけに、その影響は大きいです。

だからこそ、私はこれからも「片手で扱えるちょうどいいサイズ」を探し続けるのだと思います。

変わらない日常と変わりゆくiPhone

iPhone17シリーズが登場する来週、話題はきっと新機能やデザインで持ちきりになるはずです。

しかし私はそのニュースを横目に見ながら、相変わらず13 miniを片手に持ち、今日も心地よく操作していることでしょう。

でも17Airの薄さを一度握って体感してみたいとは思います。

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