
うどんは丸亀製麺派の私が、武蔵野うどんを食べてみた話
私は自分なりの「定番」を持っているタイプでして、カレーならココイチ、天丼はてんや、うどんは丸亀製麺といった具合に、安定のチェーン店に頼ることが多いです。
味にそれほどこだわりがあるわけではありませんし、なにより“迷わず入れる”という安心感があります。
年齢を重ねて50代ともなると、そうした「自分の定番」に落ち着きを感じるようになってきました。
そんな私ですが、先日たまたま平日に休みを取ることができ、「お昼はどうしようか」とスマホを眺めていたところ、ふと思い出したのが以前から気になっていた“武蔵野うどん”のお店でした。
武蔵野うどん、実は初めてでした
そのお店は、普段通勤時に前を通るといつも行列ができていて、気にはなっていたのですが、11時開店の16時閉店という短めの営業時間のため、なかなか行けずにいたのです。
休日も人が多く、並ぶのが面倒でこれまで見送っていました。
しかし今回は平日で、しかも自分が休みという好条件だったので、せっかくなので「ちょっと冒険してみようかな」と思い、開店時間に合わせて店へ向かってみました。
すると、待っていたのは数人のみ。
「これはチャンス!」と思い、そのまま列に並ぶことにしました。
注文は「ダブル肉汁うどん」+卵かけご飯
店内に入りメニューを見ると、「肉汁うどん」が看板メニューのようで、サイズが並・大・ダブルと分かれています。
せっかく来たのだからと、よくわからない勢いで「ダブル肉汁うどん」を選び、さらに卵かけご飯も追加しました。
しばらくして運ばれてきたのは、見るからにガッシリとした極太のうどん。
温かい肉汁の中には豚肉とネギがたっぷり入っていて、さらに上には大根おろしがトッピングされていました。
見た目からしてかなりの満足感がありました。
しっかりした“腰”と濃厚な肉汁に驚き
いざ一口食べてみると……まず感じたのは麺の“腰”の強さ。
丸亀製麺とはまったく別物で、噛み応えが非常にしっかりしていました。
まさに“食べるうどん”という印象です。
肉汁は甘めでやや濃いめの味つけで、温かい出汁に豚肉の旨みが効いており、極太麺とよく絡みました。
食べ応えは申し分なく、「これは確かに行列ができるのもわかるな」と思いました。
しかし、食べ進めるうちにあることに気づきました。
ダブルサイズは、想像以上に量が多かった・・・味の変化が少ないため、後半は少し単調さを感じてしまいました。
「並か大くらいで良かったかもしれないなあ」と思いながら、なんとか完食し、卵かけご飯も食しました。
丸亀製麺との違いを実感
食事をしながら、普段よく行く丸亀製麺との違いについても考えてみました。
丸亀製麺は、出汁の種類や天ぷらなどのトッピングが豊富で、自由にカスタマイズできる楽しさがあります。
麺も比較的ソフトで、万人に受け入れられる食感ですし、気軽に立ち寄ってサクッと食べられるのが魅力です。
一方、武蔵野うどんは「麺で勝負」といった印象で、サイドメニューは控えめですが、その分、主役であるうどんのインパクトが非常に強いと感じました。
店の雰囲気もどこか“職人気質”な空気があり、「一品料理を味わう」ような趣があります。
どちらが良いということではありませんが、私自身は丸亀製麺のような“気軽さ”や“選べる楽しさ”の方が合っているように思いました。
並んでまで食べたいか?と聞かれたら…
今回、初めて武蔵野うどんを食べて「美味しい」と感じたのは間違いありません。
太くてコシのある麺と肉汁の組み合わせは、一度は試してみる価値があると思います。
ただ、正直なところ「30分以上並んでまで食べたいか?」と聞かれると、そこまでの情熱はないかもしれないです。
平日の休みという特別な状況だったからこそ楽しめたという気もします。
とはいえ、もしまた平日に休みが取れて、列が短かったら……そのときはもう一度行ってみたいと思っています。
まとめ:定番の中に「ちょっとした冒険」を
年齢を重ねると、新しいものにチャレンジするのが億劫になりがちです。
「いつもの店」「いつもの味」が一番安心できる、という気持ちもよくわかります。
それでも、たまには普段とは違う選択をしてみると、意外な発見があるものですね。
自分の好みを再確認するきっかけにもなります。
今回の武蔵野うどん体験も、まさにそんな「ちょっとした冒険」でした。
美味しくて満足でしたし、何より帰り道に「やっぱり丸亀製麺、いいな」と思った自分に、少し笑ってしまいました。
でも、それでいいと思っています。
自分の好みがはっきりするのも、こうした小さなチャレンジがあるからこそです。
次はまた、別の「気になるお店」に足を運んでみようかなと思っています。
……少なくとも、ダブルサイズはもう頼まないつもりです。
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