「50代になってもゲームをしているの?」
そんな言葉を耳にしたことはありませんか。
ゲームは子どもの遊びというイメージを持つ人もいます。
しかし、1980年代にファミコンが発売され、その時代を過ごした子どもたちは、今では50代になっています。
映画や読書、釣りやゴルフを年齢を重ねても続ける人がいるように、ゲームもまた長く楽しめる趣味の一つです。
私自身、子どもの頃からゲームを遊び続け、現在は30年以上回路設計エンジニアとして働きながら、今でもゲームを楽しんでいます。
もちろん、若い頃と同じ遊び方ではありません。
ゲームとの付き合い方は、年齢やライフスタイルに合わせて少しずつ変化してきました。
この記事では、私自身の体験をもとに、50代になってもゲームを続ける理由と、ゲームが人生や仕事に与えてくれた価値について紹介します。
ゲームは子どもの遊びではなく「人生の趣味」になった
ファミコン世代は、もう50代になっている
1983年にファミリーコンピュータが発売され、日本のゲーム文化は大きく発展しました。
私もその世代の一人です。
ドラゴンクエストやファイナルファンタジー、シューティングゲームやシミュレーションゲームなど、多くの名作に夢中になりました。
当時は「ゲームは大人になれば卒業するもの」と考えられていました。
しかし実際には、多くの人が今でもゲームを楽しんでいます。
映画や音楽を年齢で卒業しないように、ゲームも人生を豊かにする趣味として定着したのです。
最近では50代、60代のゲーマーも珍しくありません。
ゲーム市場も子ども向けだけではなく、大人が楽しめる作品が数多く発売されています。
つまり、ゲームを続けることは決して特別なことではなくなっています。
趣味は年齢ではなく「楽しめるか」で決まる
趣味には正解がありません。
読書が好きな人もいれば、ゴルフや釣りを楽しむ人もいます。
ゲームもその一つです。
大切なのは、自分が楽しめること。
仕事だけの毎日では気持ちが張り詰めてしまいます。
趣味があるからこそ気分転換になり、新しい発見もあります。
ゲームを続けてきた私は、「年齢よりも楽しむ気持ち」の方が大切だと感じています。
私のゲーム遍歴|ゲームとともに成長してきた
社会人になり、ゲームの世界が大きく広がった
学生時代は家庭用ゲームが中心でした。
しかし社会人になると、自由に使えるお金が増え、それまで興味があっても手を出せなかったジャンルにも挑戦できるようになります。
PCゲーム、家庭用ゲーム、そしてゲームセンター。
ゲームとの付き合い方は一気に広がりました。
特に印象に残っているのが、アーケードゲームの**「ベースボールヒーローズ」**です。
プロ野球選手のカードを集め、自分だけのチームを作って全国のプレイヤーと対戦できるシステムは当時としては画期的でした。
仕事帰りにゲームセンターへ寄り、一試合だけ遊んで帰る。
そんな時間が社会人になってからの楽しみになっていました。
ゲームセンターは学生時代とは違い、大人でも気軽に遊べる場所へと変わっていったように思います。
オンラインゲームがゲームの楽しみ方を変えた
私が初めて本格的に遊んだオンラインゲームは、PC版のファンタシースターオンラインでした。
現在のように常時オンラインで遊ぶ環境ではなく、オフラインでキャラクターを育成し、装備や武器を集めたあとにオンラインへ接続していた時代です。
オンラインでは、友人だけでなく見知らぬプレイヤーとも自然にパーティーを組み、一緒に未知のモンスターへ挑戦しました。
ゲームの中で「よろしくお願いします」と挨拶を交わし、お互いに助け合いながらダンジョンを攻略していく。
それまで一人で遊ぶことが多かったゲームとは、まったく違う体験でした。
画面の向こうには実際に人がいる。
その当たり前のことが、当時はとても新鮮でした。
この作品をきっかけに、私のゲーム人生はオンラインゲーム中心へと変わっていきます。
ゲームは一人で遊ぶものではなく、人とつながる趣味になったのです。
PSPは「携帯ゲーム機」の常識を変えた
ゲームボーイも十分楽しかったのですが、私にとって衝撃だったのはPSPの登場でした。
PSPとはプレイステーションポータブルの略です。
「ここまできれいなゲームを持ち歩けるのか。」
初めて画面を見たときの驚きは今でも覚えています。
自宅だけでなく、通勤や外出先でも本格的なゲームが楽しめる。
携帯ゲーム機の可能性が一気に広がった瞬間でした。
お気に入りのゲームを少しずつ進められることも魅力でした。
忙しい社会人にとって、「好きな時間に遊べる」という価値は想像以上に大きかったのです。
スマホゲームで学んだ楽しさと課金の怖さ
スマートフォンが普及すると、ゲームとの付き合い方はさらに変わりました。
会社の同僚と夢中になったのがクラッシュ・オブ・クランです。
昼休みに作戦を話し合い、クラン戦の結果で盛り上がる。
ゲームがコミュニケーションツールになっていました。
一方で、今でも忘れられないのがプロ野球PRIDEです。
強い選手が欲しくなり、「10連ガチャで極み選手1枚確定」という広告を見るたびに挑戦していました。
当時としては少し課金をしすぎた時期でもあります。
しかし、苦労して手に入れた最高ランクのカードも、数か月後にはさらに上位のカードが登場します。
その瞬間、「この競争には終わりがない」と気付きました。
せっかく集めたカードの価値が短期間で下がってしまう現実を見て、一気に熱が冷めたのです。
この経験から学んだのは、ゲームそのものが悪いのではなく、課金との付き合い方が大切だということでした。
ゲームは楽しむためのもの。
無理をしてまで続けるものではないという考え方になりました。
ゲームとの付き合い方は、50代になって大きく変わった
若い頃は休日になると何時間もゲームを遊んでいました。
RPGならストーリーを一気に進め、シミュレーションゲームなら深夜まで戦略を考え続けることも珍しくありませんでした。
しかし50代になった今、そのような遊び方はほとんどしなくなりました。
仕事や家庭の時間を大切にしたいという気持ちが強くなったこともありますが、ゲームとの付き合い方そのものが変わったからです。
今では「少しの時間でも楽しめるゲーム」を選ぶようになりました。
通勤時間に楽しめるゲームが今のライフスタイルに合っている
現在、私が長く遊んでいるのはPokémon GOやモンスターハンターNowのような位置情報ゲームです。
どちらも長時間テレビの前に座る必要はありません。
通勤途中や散歩の時間など、生活の中のちょっとした時間に遊ぶことができます。
若い頃のように「ゲームをするための時間」を確保するのではなく、「日常生活の中で自然にゲームを楽しむ」。
これが今の私には最も合っています。
無理なく続けられるからこそ、ゲームは今でも生活の一部になっています。
ポケモンGOは家族とのコミュニケーションにもなっている
ゲームは一人で楽しむものというイメージがあります。
しかし私にとってPokémon GOは、家族との会話を増やしてくれる存在でもあります。
「今日はこんなポケモンが出たよ。」
「コミュニティデイは一緒に行こう。」
そんな何気ない会話が自然と生まれます。
子どもが成長すると、以前ほど一緒に遊ぶ時間は少なくなります。
それでも共通の趣味があることで、会話のきっかけが増えるのはとてもありがたいことです。
ゲームは画面を見るだけの趣味ではなく、人と人をつなぐコミュニケーションツールにもなっていると感じています。
50代になって感じたゲームの価値
勝つことより「考えること」が楽しくなった
若い頃はゲームで勝つことやクリアすることに夢中でした。
しかし今は少し違います。
どの装備が最適なのか。
どんな戦略なら効率良く進められるのか。
ゲームを攻略するまでの過程を楽しむようになりました。
これは長年エンジニアとして仕事を続けてきた影響もあるのかもしれません。
問題を見つけ、原因を考え、改善していく。
ゲームでも仕事でも、この考え方は共通しています。
ゲームは仕事にも役立っていた
私は30年以上、回路設計エンジニアとして仕事をしてきました。
もちろん、ゲームを遊んだから設計ができるようになったわけではありません。
しかしゲームを通して身についた考え方は、仕事でも役立っていると感じています。
例えばシミュレーションゲームでは、
- 状況を分析する
- 最適な選択肢を考える
- 失敗した原因を探す
- 次は別の方法を試す
という流れを何度も繰り返します。
回路設計でも、
「なぜ動かないのか。」
「どこに問題があるのか。」
「改善するにはどうするか。」
と考え続ける仕事です。
試行錯誤を楽しめるようになったのは、子どもの頃からゲームで遊んできた経験も少なからず影響しているように思います。
課金ゲームから学んだ「終わりのない競争」
スマホゲームで課金を経験したことも、今では良い勉強だったと思っています。
強いカードを手に入れても、また新しいカードが登場する。
その繰り返しでは、本当の満足感は得られませんでした。
この経験はゲームだけではなく、日常生活にも通じるものがあります。
「今の自分に必要なものなのか。」
「本当に欲しいものなのか。」
一度立ち止まって考えるようになりました。
ゲームを通して、お金との付き合い方まで学べたことは意外な収穫でした。
ゲームは子どもの遊びではなく、大人の趣味である
ゲームというと、まだ「子どもの遊び」というイメージを持つ人もいます。
しかし、ゲームを30年以上続けてきた私の考えは違います。
ゲームには、
- 考える楽しさ
- 新しい世界を知る楽しさ
- 人との交流
- ストレス発散
- 家族とのコミュニケーション
など、多くの魅力があります。
もちろん、生活や仕事を犠牲にしてまで遊ぶべきものではありません。
だからこそ、年齢やライフスタイルに合わせて楽しみ方を変えていくことが大切なのだと思います。
まとめ|50代だからこそゲームはもっと面白い
50代になった今でも、私はゲームを続けています。
若い頃のように何時間も遊ぶことはなくなりました。
それでも、ゲームは人生からなくなったわけではありません。
社会人になればPCゲームやオンラインゲームに出会い、スマホゲームでは仲間との交流や課金との向き合い方を学び、現在は位置情報ゲームを通じて家族との会話を楽しんでいます。
ゲームは、その時々のライフスタイルに合わせて姿を変えながら、私の人生に寄り添ってきました。
だから私は、「ゲームは子どもの遊びではない」と胸を張って言えます。
趣味は年齢で決まるものではありません。
50代だからこそ、人生経験を積んだからこそ見えてくるゲームの面白さがあります。
もし「もうゲームは卒業かな」と感じている人がいるなら、一度肩の力を抜いて、自分のペースで遊んでみてはいかがでしょうか。
昔とは違った、新しいゲームの楽しさに出会えるかもしれません。
関連記事
▼30年の回路設計エンジニアが語る|ゲームが仕事に役立った5つの理由▼
▼エンジニアにおすすめの思考ゲーム3選|自動化・物理・ロジックを楽しむ▼
▼レトロゲーム機開発の熱量に学ぶ、プレイステーション開発秘話▼
▼ロジカル思考の原点は『カルネージハート』だった▼
▼【50代が選ぶ】人生で夢中になったシミュレーションゲーム10選|考える楽しさを教えてくれた名作たち▼



