メガレックウザ レイド・デイに挑む50代エンジニアのゆるい楽しみ方

娘につきあって再開したポケモンGO

私は昔からゲームが好きです。

ファミコンやスーパーファミコンの時代から遊んでいて、学生のころはエニックスの『ドラクエ』、スクエアの『サガ』シリーズや『ファイナルファンタジー』など、いわゆる“RPGどっぷり世代”でした。

ポケモンがゲームボーイで登場した頃ももちろん知ってはいたのですが、その頃の私はすでに別のゲームRPGに夢中で、ポケモンシリーズをプレイする機会はありませんでした。

そんな私が初めてポケモンの世界に触れたのは、2016年にリリースされたスマホアプリ『ポケモンGO』でした。

社会現象ともいえる大ブームで、街を歩けばみんながスマホを見ながらポケモンを探していた時期です。

あの熱気に惹かれて、私も興味半分で始めてみました。

最初は新鮮で、仕事の合間や通勤途中にポケモンを捕まえるのがちょっとした楽しみになっていました。

でも、ある程度遊ぶと少し飽きてしまい、一度アプリを削除してしまった時期もありました。

再びポケモンGOを始めたのは、娘が「ポケットモンスター Let’s Go! イーブイ」をプレイしていたのがきっかけです。

このゲームでは、ポケモンGOで捕まえたポケモンをSwitchのゲーム内に転送できる仕組みがありました。

娘が「お父さん、ポケモンちょうだい!」と嬉しそうに言うものですから、久しぶりにアプリを再インストールしてみたのです。

そこから、娘は完全にポケモンの世界にどっぷりで、アニメ、ぬいぐるみ、図鑑、そしてゲーム――ポケモンに囲まれた生活が続いています。

最近ではついに、私のお下がりのスマホで自分もポケモンGOを始めました。

「お父さん、近くにレイドあるよ!」「一緒にやろう!」

そんな風に声をかけられると、つい嬉しくなってスマホを手に取ってしまいます。

もともと私は暇つぶしのつもりでやっていたのですが、今では娘とのちょっとしたコミュニケーションツールになりました。

違う世代、違うきっかけで始めたポケモンGOですが、今では親子で共通の話題として楽しめる“心の遊び場”のような存在です。

私にとってはゆるい日課、娘にとっては夢中の世界。そんな温度差もまた、心地よく感じています。

レイド・デイってどんなイベント?

ポケモンGOには「レイドバトル」という仕組みがあります。

街のジムに現れる強力なポケモンを、複数人で協力して倒すバトルです。

1人ではとても太刀打ちできない強敵でも、みんなで挑めば勝てる!

そのスリルと達成感が、ポケモンGOの大きな魅力のひとつです。

そのレイドバトルが大量発生する特別な日が「レイド・デイ」です。

普段はなかなか出会えないポケモンが一斉に現れ、短時間で何度も挑戦できる“お祭り”のようなイベントなんです。

今回の主役は「メガレックウザ」で、開催日は2025年10月18日(土)と19日(日)、時間は午後2時から5時までの3時間限定です。

この間、街のジムには次々とメガレックウザが出現し、特別な無料レイドパスも配布されます。

さらに、リモートパスも普段より多く使えるようになるので、参加しやすい仕組みになっています。

色違いのレックウザを狙えるチャンスでもあるので、プレイヤーにとっては非常に盛り上がるイベントです。

レイド・デイは娘にとって特別なイベント

レックウザは、ポケモンの中でも特に人気の高い伝説のポケモンです。

長くうねるような体にドラゴンとひこうの属性を持ち、空を自在に舞う姿は、まるで神話の生き物のような美しさがあります。

私はゲームに詳しいわけではありませんが、それでも一目見ただけで「これは特別なポケモンだな」と感じました。

そんなレックウザが今回、レイド・デイで“メガシンカ”して登場するのです。

娘にとっては、待ちに待った夢のイベント!

スマホを片手に、「お父さん、メガレックウザが出るんだって!」と興奮気味に話してくれたときは、ついこちらも笑顔になってしまいました。

私にとっては「まあ、暇つぶしの延長」といった感覚ですが、娘にとっては一大イベントです。

普段はお父さんと歩くことよりも、ポケモンを探すことが目的ですが、それでも一緒に過ごす時間はとても大切に感じています。

レイド・デイは、普段は出会えない伝説のポケモンに挑戦できる日で、運がよければ色違いや特別な技を覚えたレア個体もゲットできます。

さらに、特殊なアイテム「いんせき」を使えば、レックウザをメガシンカさせることも可能です。

娘は「この前のお散歩で捕まえたポケモンを強くしたい!」と、コツコツとアメを集めて準備を進めています。

その真剣な様子を見ていると、自然と私も気持ちが入ってきます。

「せっかくだし、僕も少し戦力を整えておこう」と、久しぶりにポケモンの育成画面を開くほどです。

当日、娘と一緒にスマホを片手に空を見上げながら、「出た!」「やった、捕まえた!」と笑い合える時間を想像するだけで、楽しみな気持ちになります。

ゲームそのものよりも、その体験を共有できることが、今の私にとって何よりの喜びなのかもしれません。

対策ポケモンを少し準備してみる

レイドバトルに挑むなら、やはり準備も大切です。

メガレックウザはドラゴン・ひこうタイプなので、氷タイプの技が2重弱点になります。

つまり、氷技を持ったポケモンを揃えるのが一番有効です。

よくおすすめされているのは、マンムー、グレイシア、マニューラ、ガラルヒヒダルマなどで、私のボックスにもいくらかは揃っていますが、完璧に強化できているわけではありません。

娘はというと、好きなポケモンをそのまま出して楽しむタイプなので、戦力としては少し心もとないところがあります。

でも、それでいいと思っています。

レイドは大勢で協力するものですから、ひとりが万全でなくても十分勝てますし、娘は娘なりに好きなポケモンを戦わせて楽しめばいいのです。

当日の過ごし方のイメージ

3時間限定のイベントということで、私と娘は「無理せず歩ける範囲で楽しむ」という方針にしています。

駅前や大きな公園なら人も集まりやすいので、レイドバトルも成立しやすいはずです。

若いプレイヤーなら10戦以上こなす人もいるかもしれませんが、私たちは5〜6戦くらいがちょうどいいかなと思っています。

結果として色違いが出れば大喜び、出なくても「楽しかったね」で終われれば十分です。

娘と歩きながら「どっちが先に捕まえられるかな?」と競い合うのも楽しいものです。

結果以上に、その過程を一緒に味わえることのほうが私にとっては大切なんです。

家族をつなぐゲーム時間

妻は以前ポケモンGOをやっていたのですが、今ではほとんど開かなくなってしまいました。

普段から外出する機会が少ないので、自然とやらなくなってしまったのだと思います。

それでも、こうした特別なイベントがあると「一緒に出かけてみない?」と声をかけやすいです。

娘が嬉しそうにしている様子を見ると、妻もつられて笑顔になります。

もし3人で一緒に歩けたら、それはそれで楽しい一日になるでしょう。

定年を少しずつ意識するようになってから、家族と一緒に過ごせる時間の価値を強く感じるようになりました。

かつては仕事中心で、休日も寝て過ごしてしまうことが多かったのですが、今はこうして家族と歩き、スマホを片手にちょっとした冒険をすることが楽しみになっています。

定年後に向けた“気ままな楽しみ”

50代になると「定年後の自分はどう生きるのか」を考えることが増えます。

自由な時間をどう過ごすかは人それぞれですが、大切なのは「これがあると楽しい」と思える習慣を持つことだと思います。

ポケモンGOは、私にとってそのひとつになりつつあります。

歩くきっかけになり、家族との会話の種になり、ちょっとした冒険気分も味わえる。

肩肘張らずに日常に溶け込んでくれる存在です。

メガレックウザのレイド・デイも、ただのゲームイベントと見ればそれまでですが、私にとっては娘と過ごす大切な時間を作ってくれるきっかけです。

これから定年を迎えたとき、こうした“ゆるい楽しみ”をたくさん持っていれば、きっと人生は豊かになるのだと思います。

おわりに

メガレックウザ レイド・デイは、たった3時間のイベントです。

ですが、その3時間をどう過ごすかで、一日の満足感や思い出の濃さは大きく変わります。

若いころなら「効率よく周回しなきゃ」「色違いを必ず手に入れなきゃ」と必死になったかもしれません。

けれど今の私は、娘と一緒に歩いて、レイドに挑んで、結果を笑い合えればそれで十分です。

ゲームはあくまできっかけでその先にある、家族との会話や共有した時間こそが本当に大切なのだと思います。

イベントが終わったあと、「今日は楽しかったね」「また一緒にやろうね」と娘と話せたなら、それが何よりの収穫です。

メガレックウザとのバトルは、きっと私たちの小さな思い出として残り続けるでしょう。

そう思うと、このイベントがますます楽しみになってきます。